Microsoftは、企業向けに「Windows 7 Enterprise」の無料トライアルを提供しているプログラムを、2010年末まで延長すると発表した。
90日間の同トライアルプログラムは、「Windows 7」の公式発売に先がけて、2009年9月に導入された。Microsoftは米国時間3月31日、同プログラムの新たなスケジュールを発表した。
WindowsのシニアコミュニティーマネージャーであるStephen Rose氏は、Windowsチームブログへの投稿で、「Windows Enterprise Trialプログラムは、需要の高さに応え、延長されることになった。2010年12月31日までトライアル版をダウンロードして評価することができる」と記している。
同トライアル版の提供は、250台以上のPCを有する企業のみに限られている。これにより、企業のIT担当者が既存のハードウェアおよびソフトウェア上でMicrosoftの最新OSを評価する機会が得られるほか、企業内ネットワーク上でWindows 7へのアップグレードを試すことが可能になる。
Microsoftは「そのうえ、より主要な改良点に精通する機会も差し伸べられる」と説明を加えた。
同トライアルプログラムにおいて、テスター向けには、32ビットまたは64ビットのフォーマットで、Windows 7 Enterpriseの製造行程向けリリース(RTM)版が配布される。個別のプロダクトキーは、すでにダウンロードに埋め込まれているため、トライアル版では不要となっている。90日間のトライアル期間を経た後、参加企業はOSをシステムから削除し、製品版を購入するかどうかを選択しなければならない。
トライアル期間中にサポートを希望する企業は、Microsoftの「TechNet Windows 7」フォーラムを参照するように勧められている。
Forrester Researchは3月29日、米国4500人の消費者を対象に実施した調査結果を発表し、Windows 7の発売後の初期の印象が非常に良いものであることを明らかにした。一般的に「Windows 7のアダプターは、PCでのエクスペリエンスに大いに満足している」と述べられている。
しかしながら、同調査の結論には、やや消極的な反応も見られている。Forrester Researchの調査によれば、48%のユーザーは新規にPCを購入するまでWindows 7の導入を見送ると答えており、「Windows XP」からアップグレードをするべき要因を見出せないとの回答者も43%に上っている。また、Windows 7へのアップグレードに「気乗りしない」との回答者が41%を占めており、友人や家族から最新のOSへのアップグレードを勧められたと答えたのは18%にとどまった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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