調査会社のForrester Researchが米国時間6月30日に発表したレポートによれば、悪いニュースとして2009年第1四半期におけるコンピューティング技術関連支出は予測を下回ったが、良いニュースとして成長の回復が早まる可能性があるという。
Forresterは、2009年の世界IT支出予測を3%の減少から10.6%の減少へ下方修正したが、2009年中に底を打つと述べた。新たに収集したデータによる同社の予測を基にすれば、米国では2009年第4四半期、欧州とアジアでは2010年前半にIT関連支出が成長軌道に戻ることが見込まれるという。
Forresterの主席アナリストであるAndrew Bartels氏は次のように述べた。「この大幅な落ち込みはさらなる減少の前兆ではない。当社はむしろ、米国における技術関連支出が一時的に一息ついた証拠だと考えており、企業が(2009年)第1四半期に過剰反応したことを認識するにつれ、第4四半期には回復に向かうと予測している」
回復の兆候をつかんでいるのはForresterだけではない。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は6月26日、「2010年に向けて楽観的になるのは理にかなっている」と述べた。また、GartnerもPCの販売が2009年末から好転すると予測している。
部門別にみた2009年の世界IT支出では、部門によって落ち込みの程度に差が出ると予想されている。コンピュータ機器支出は13.5%減、通信機器支出は12.4%減、コンサルティングおよびアウトソーシングの支出は8.6%減、ソフトウェア支出は最も減少幅が小さく8.2%減になると、Forresterは予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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