大半のテクノロジ分野と同様、半導体業界も2009年の出だしは不調だった。しかし、年が進むにつれて好調さを取り戻し、2010年には健全な回復を達成しそうな見通しである。
Gartnerが米国時間3月29日に発表した調査結果によると、2009年の全世界でのチップ売上高は2284億ドルで、前年から10.5%減少したという。Gartnerによれば、半導体業界の売り上げが2年連続で2けたの減少となったのは今回が初めてだという。しかし、2009年の後半に立ち直りを見せたことで、半導体企業らは2010年には堅調な成長を回復できると見込んでいる。
「2008年第4四半期および2009年第1四半期のかつてない減少の後、2009年残りの3四半期には、半導体業界全体の四半期売上成長が連続してとても堅調だった」とGartnerの主席リサーチアナリストであるPeter Middleton氏は声明で述べた。「その結果、2009年の全体的な業績は金融危機直後の当初予測に比べると、はるかに小幅な減少に留まった」(Middleton氏)
2009年の全てのチップメーカーの中で、Intelは18年連続で首位となった。Intelの会計年度売上高は16億ドル減少したが、ポータブルPCに対する引き続きの需要の高さが主な要因となって、市場シェアは13.6%から14.6%に拡大したとGartnerは述べた。
2位のサムスン電子は、2009年に売上高増加を達成した数少ない半導体企業の1社だった。2008年に同社の主力製品であるDRAMおよびNANDフラッシュメモリの売上高が減少したことを受けて、ベンダー各社は供給を減らしていた。2009年に需要が急激に回復したとき、それに伴って価格も上昇し、サムスンの同年における全体的な売上高を押し上げた。
Gartnerは以前の調査で、2010年にチップ業界の売上高は20%増加すると予測した。一方、iSuppliの最新調査は、2010年に半導体支出は2けた成長を記録すると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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