Googleは、「Google Talk」サービスのウェブベース版に欠けていた最重要機能の1つをようやく追加した。すなわち、サイズ無制限のPtoPファイル転送機能だ。
同サービスのデスクトップ向けソフトウェアでは2006年中頃からサポートされているファイル転送機能が米国時間3月29日、「iGoogle」および「orkut」内のGoogle Talkウィジェットでも利用できるようになった。
Googleが将来的に実現すると話す最終的目標は、ファイル共有機能を「Gmail」に統合されたGoogle Talkで利用できるようにすることだ。巨大なファイルを共有したいが、Gmailに添付ファイルのサイズ制限があるためにそれができない、という状況を想像してほしい。この場合の選択肢はシンプルだ。ストレージ機能のあるほかのGoogleサイト(例えば「Google Docs」)に移動して、そこからファイルをアップロードすればいい。あるいは、無数にある他社のファイル共有およびストレージサービスを利用することも可能だ。しかし、この機能がGmailでも利用可能になれば、共有相手にGoogle Talkへ移動するようにお願いし、そこで巨大ファイルの転送を開始できるようになる。
こうした利用例は非常に素晴らしいものに思えるが、夢物語で終わる可能性もある。われわれが行ったテストでは、実行ファイルを送信することができなかった。この仕様は、マルウェアの送信を制限するという意味ではより安全かもしれないが、「Ninite」のような便利なソフトウェアインストーラのパッケージも送信できなくなる。Gmailの添付ファイル処理機能に2005年から搭載されているようなウイルススキャンが、将来的にファイル転送機能にも追加されることを筆者は期待している。実際のところ、このファイル転送機能が未だにGmail版に組み込まれていないのは、ウイルススキャンが実装されていないことが理由かもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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