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ケンコーコム後藤氏、ネット販売規制合憲に「極めて不当な判決」「最後まで闘う」 - (page 2)

岩本有平(編集部)2010年03月31日 11時00分
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 原告代理人で弁護士の関葉子氏は、「一言で言って意外な判決。主張でも立証でも国を完全に論破したと思っていた。判決は国の(主張の)書き写し。残念に思っている」とした。

 原告側では、省令の規定が違憲かということに加えて合理性があるか論じており、「対面は直接話すから安全、ネットは顔が見えないと漠然とした話をしている。過去の薬事法違憲判決などに照らしても、『抽象的に顔が見えません』では論拠にならない」(関氏)としてきた。

 また一方では副作用の危険性については、一般用医薬品による副作用の報告はほとんどが対面販売でのケースであるため、「対面販売による副作用だったら規制の論拠にならない」と主張している。しかし判決はいずれの点にも深く踏み込んだ内容になっていなかったと語る。

原告代理人で弁護士の関葉子氏 原告代理人で弁護士の関葉子氏

 また判決には、「医薬品の副作用や情報通信技術の状況が変更された場合、規制を見直すことが図られるべき」という旨の付言があるが、これについては、「違憲判決ではないので、ある種の言い訳では。(インターネット販売が)危険というが、医薬品を手に入れられなくなった方々にとっては、まさに今が危険ということを見逃している」

 ウェルネット代表取締役の尾藤昌道氏も「規制にまったく納得いく説明がない。しかし法には従わざるを得ず、法改正後の10カ月で350人の購入を断った。胃が切られる思い」とこれまでの状況を語る。

 ケンコーコムのユーザー代表として盲導犬とともに登壇した鈴木悟氏は、自身が緑内障で失明しており、医薬品の情報を音声読み上げソフトを利用してインターネットから収集していることを説明する。そして、「盲導犬に『薬局』と言っても薬局に行けるわけでもない。(販売員の)名札も見えない、(使用上の注意など)文書を渡されても『はいそうですか』としか言えない」と状況を説明し、対面販売の原則について「情報の価値として間違っている。『見たから、見なかったから』という乱暴な議論は理解できない」と、自身の立場から“対面販売の原則”についての疑問を語った。

 原告は、14日間の控訴期間中に控訴について判断することになるが、「「本日は第1審が終わって第1ラウンドが終わったところ。理不尽な状況と最後まで戦う」と含みを残した。(後藤氏)

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