その母体になるのがGREEが持つ幅広いユーザーベースだと田中氏は言う。GREEのユーザー数は2009年12月時点で1673万人で、現在も増加中。また、30代以上のユーザーが4割以上となっており、その割合が過半数になるのも間近だという。「可処分所得が多いのは30代以上。我々のプラットフォームはマネタイズできる」(田中氏)
また、仮想通貨「コイン」を使ったアイテム課金プラットフォーム「GREE Payment」にはじまり、サイト露出をはじめとした各種集客支援やユーザーサポート支援ツール、パトロール支援ツールなどを提供するとした。
さらにアプリケーション開発者向けに資金を提供する「GREE Fund」も用意する。GREE Fundでは出資や融資に加えて、ジョイントベンチャーの設立やアプリケーションの共同開発、買取など幅広い手段を提供していく。
モバゲータウンを提供するディー・エヌ・エー(DeNA)からは、取締役ポータル事業本部長兼COOの守安功氏が登壇。同社では現在テレビCMや1000円相当のインセンティブを提供する友達キャンペーンを実施しており、「10月から急激にページビュー(PV)が伸びている。内製のアプリも3つリリースし、とんでもない勢いで売り上げ、利益ともに拡大している」(守安氏)状況だという。
モバゲータウンでは1月27日にプラットフォームを開放しており、50社のパートナーが128のゲームを公開しているが、すでにデイリーで数百万円を売り上げるものも登場している状況。「月間売り上げ1億円のゲームも間もなく出る。(オープン化を)始める前は2、3年で1000億円くらい(の市場規模)にと思っていたが、足下の状況を見れば2000〜3000億円のマーケットを目指していけるのでは」(守安氏)
DeNAでは、中国と米国をターゲットに海外展開を進めている。中国のコミュニティサイト天下網に出資し、モバゲータウンの人気ゲーム「怪盗ロワイヤル」を提供しているほか、ソーシャルアプリプラットフォームの「OpenFeint」を提供するAurora Feintにも出資しており、これらを通じてSAPとともに「海外でも一緒に戦っていきたい」と語った。
また守安氏は、これまで限定したパートナーのみに開放してきたプラットフォームを、3月18日より法人に関しては完全オープン化したことも発表した。
ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、ビデオでの出演となった。笠原氏は「ソーシャルゲームの市場はここ4、5年かけてメインストリームになる大きな市場」とした上で、「どんな市場でも新しく参入する人がいち早くノウハウを持つ」と呼びかけた。
また、今回のプロジェクトで対象となったmixi、モバゲータウン、GREEの3つのプラットフォームについて、「三者三様。ユーザーがどういうインセンティブで使っているかは異なる。まずはユーザーとして(各プラットフォームを)使い込んでアプリを作るのが成功するのでは」とコメントを寄せた。
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