テキサス州オースティン発--Diggは米国時間3月13日夜、年次イベントSouth by Southwest Interactive(SXSWi)のパーティーにおいて、同社サービス「Digg」の大幅に改良したバージョンを間もなく公開すると発表した。新バージョンではより高速になり、投票や投稿が即座にできるようになるという。
Diggの創業者であるKevin Rose氏と、同氏と共にポッドキャスト番組「Diggnation」で進行役を務めるAlex Albrecht氏がオースティンにあるレストラン「STUBB'S BAR-B-Q」のステージにあがる直前、Diggの最高経営責任者(CEO)を務めるJay Adelson氏が数百人の聴衆の前に登場した。Adelson氏はこの機会を利用し、人気の高いニュース集約システムDiggにおける、同氏いわく「5年」がかりの大仕事を初披露した。
Adelson氏によれば、新機能には次のものが含まれるという。あらゆるキーワードのカテゴリー化、1クリックによる記事の投稿、記事投票時のログイン不要化、Diggにアクセスした時に表示されるトップページに対する各ユーザーの興味分野の反映、スコアボード機能の復活、そして、バックエンドの「MySQL」廃止と「極めて高速な」インフラへの移行だ。
1クリックによる投稿処理により、Diggにおける1日あたりの処理件数は現在の2万件から数百万件に増大するだろうと、Adelson氏はパーティーの騒々しさの中で述べた。「皆さんがコンテンツを用意すれば、われわれはそこで、コンテンツをシングルクリックで取得できるようにする。(中略)皆さんはそれほど多くのコンテンツを扱えるかな?」と、同氏は誇らしげに語った。
Adelson氏は、「管理」(curation)と同氏が呼ぶ働きに言及し、次のように述べた。「肝心なのは、これらのコンテンツを管理するのが皆さん自身だということだ。決まった型を万人に押し付けるというやり方はもはや通用せず、私はより多くの信号を得てこうしたコンテンツを整理する必要がある。したがって今後、Diggボタンをクリックするためにログインする必要をなくす。即座の投票が実現するだろう。他のウェブサイトを閲覧している場合は、そのボタンをクリックすればよく、もはや待つことはない」
Adelson氏はまた、ユーザーが投稿するコンテンツに基づいて、最初に表示されるDiggのホームページが「高度にパーソナライズ化」される仕組みについても語った。
現在のところ、この「Digg 2.0」は一般公開されていない。だが、この会場にいた聴衆は、初期テストに参加する最初の機会を提供された。Adelson氏は、新サービスが一般に公開される時期については語らなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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