Mozilla Foundationから見て、「Firefox 3.6」は大きな成功だった。同オープンソースブラウザの開発元であるMozillaによると、1月中旬のリリース以降、1億人を超えるユーザーがFirefox 3.6をダウンロードしたという。しかし、すべてのFirefoxユーザーが「Firefox 3」や「Firefox 3.5」から最新版にアップグレードしたわけではなく、Mozillaはそうした状況を変えたいと考えている。
本稿執筆時点で、旧バージョンのFirefoxのユーザーに対して、アップグレードを促すポップアップが表示されるようになった。このウィンドウには、「後で確認する」「更新しない」「新しいバージョンを入手する」の3つの選択肢が提示される。このポップアップは、10分間にわたってキーボード入力が全くなかった場合にのみ画面に現れる。Mozillaはこれを、ユーザーとそのワークフローへの「礼儀」と呼んでいる。「更新しない」を選択したユーザーが後でFirefoxをアップグレードすることに決めた場合は、「ヘルプ」メニューから「ソフトウェアの更新を確認」オプションを選択すると、アップグレード用のウィンドウが表示される。
多くのユーザーがFirefoxをアップグレードしない理由の1つに挙げるのは、アドオンの上位互換性というもっともな心配事だ。今回のアップグレード促進の取り組みを発表するプレスリリースの中で、Mozillaは90%以上のFirefoxアドオンはFirefox 3.6と互換性があると述べている。ユーザーはアドオンのコンテキストメニューに「force compatibility」オプションを追加する「MR Tech Toolkit」や「Nightly Tester Tools」などのアドオンを使って、古いアドオンに強引に互換性を持たせることもできるが、これらの手法を使うとブラウザの安定性も低下してしまう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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