iPod人気を受け、次々とヘッドホンブランドが生まれてくる中、2009年末参入したイメーションのヘッドホンブランド「TDK Life on Record」はあなどれない。ヘッドホンの分野でも空白地帯に近い、ワイヤレスヘッドホンに主眼を置いて製品を投入してきたのだ。
ワイヤレスヘッドホンというと、Bluetooth方式が一般的だが、Bluetoothは、様々なデジタル機器をつなぐことを前提に開発されたため、オーディオで使うと、電波干渉によって音が遅延したり、途切れてしまうことがある。また、信号が途切れにくいよう圧縮して伝送するSBC(SubBand Codec)に変換してから送られる。
TDK Life on Recordブランドのワイヤレスヘッドホン「TH-WR700」は、Bluetoothに変わるワイヤレス伝送技術「Kleer(クリアー)」を採用した。無線LANと同じ2.4GHz帯を使ったデジタル信号の伝送方式だが、CDの16bit/44kHzの音声を圧縮せずに送れるため、ワイヤレスでありながら、コード付きヘッドホンと同じ高音質再生ができる。
さらに、消費電力もBluetoothの約5分の1から10分の1程度とのこと。送信ユニットも小型化が可能だ。TH-WR700の送信ユニットは、高さH36mm(プラグ含53mm)×幅53mm×奥行き20mmで、重量は約20gと大幅に小型化されている。そのため、リビングでしか使えなかったオーバーヘッドタイプのワイヤレスヘッドホンを外に持ち出すことが可能になったのだ。
また、赤外線では、障害物があると通信できなくなるが、Kleer方式は、壁などがあっても通信できる。伝送範囲は最大10mもあるので、室内で使うときの自由度もとても高い。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス