NTT Com、IPネットワークを使ったパブリックビューイング実験

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTは2月20日、複数の拠点をIPネットワークで結び、ライブイベントを高品質映像で双方向に全国中継するパブリックビューイングの共同実験を実施した。映画館以外へのライブ映像配信サービスについて、ビジネス性を検証するのが目的だ。

 大阪城ホールで実施されたライブイベント「LIVE SDD 2010」の模様を、シダックスグループが持つ全国4カ所のレストランとカラオケ店へIPネットワークを使ってライブ中継した。会場から配信先へはフレッツ光を利用し、NTTビズリンクのマルチキャスト網と接続。NTT研究所が開発した高速誤り訂正技術(LDGM-FEC技術)を搭載した中継機器(FEC-Proxy)をネットワークの送受信側にそれぞれ設置した。

 大阪城ホールと東京会場のレストランの間は、NTT Comの100Mbpsの専用線で結んだ。NTT研究所が開発したJPEG2000コーデックを用いてHD品質で双方向通信をしたところ、遅延は100msecと低く、会場間のスムーズな会話が実現したという。

 両社は今後、実験の結果を踏まえて、新たなサービスを生み出したいとしている。

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