「今後はストライクゾーンに投資を集中」--NECの矢野社長、遠藤新社長が中期計画を発表 - (page 2)

クラウド関連事業を2012年度に1兆円規模へ

 エンタープライズ領域では、継続的なSI革新により、安定的な収益を確保する計画だ。IT・ネットワーク共通プラットフォームによる売上高拡大を目指し、売上高で年率4%の成長を目指す。テレコムキャリア領域に関しては、国内のネットワークシステムの安定的な収益確保の維持と、継続的な開発費の効率化を推進しながら、キャリアにおける投資の主力であるソフト・サービス領域へのシフトを図る。

 ソーシャルインフラ領域では、社会システムおよび防衛、宇宙での売上高拡大と安定的収益の確保を目指し、クローバル展開も加速する。また、ユビキタスデバイス領域では、PCや携帯電話での国内シェア確保と継続的な原価低減、開発費効率化による事業体質の強化に乗り出す。「Kindleのような業種特化型端末にも興味を感じる」など、新たな端末事業にも意欲を見せた。

 また、C&Cクラウド関連事業全体で、2012年度には1兆円の事業規模を目指す考えを示し、「中核となるC&Cクラウド事業においては、クラウドサービスで1100億円、クラウド環境構築ではテレコム領域で1100億円、ソーシャルインフラ領域で1400億円を目指す。また、プラットフォームで1000億円を見込んでいる」などとした。

C&Cクラウド 2012年度までに、C&Cクラウド関連事業全体で1兆円の事業規模とする。(出典:NEC、中期経営計画 V2012説明資料)

 そのほか、グローバル展開の強化では、中華圏APACで4500億円規模の売上高を目指すなど、海外売上高1兆円を掲げた。

NECの「ストライクゾーン」、ITとネットワークに投資を集中

 同社では、社長人事と合わせ、4月1日付けで組織再編を実施すると発表。これが中期計画を推進する体制となる。

組織再編 組織再編により、ITプラットフォーム事業と企業ネットワーク事業を1ユニットに(出典:NEC、中期経営計画 V2012説明資料)

 ITプラットフォームビジネスユニットと、企業ネットワークソリューション事業本部を統合し、「プラットフォームビジネスユニット」を新設。クラウドコンピューティングの基盤領域を担うITプラットフォーム事業と企業ネットワーク事業を1つのビジネスユニットに統合することで、製品の組み合せから順次融合を進め、C&Cクラウド戦略の実現に向け、IT・ネットワークソリューション事業の拡大を目指す。

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