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「今後はストライクゾーンに投資を集中」--NECの矢野社長、遠藤新社長が中期計画を発表

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 NECは、取締役執行役員常務の遠藤信博氏が、代表取締役執行役員社長に就任する4月1日付けの人事を発表した。現社長の矢野薫氏は、代表取締役会長に就任する。

 新社長の遠藤氏は、1953年11月8日生まれの神奈川県出身。1981年3月、東京工業大学大学院理工学研究科卒業後、同年4月にNECに入社。2003年4月のモバイルワイヤレス事業部長、2006年4月の執行役員兼モバイルネットワーク事業本部長を経て、2009年4月に執行役員常務に就任。さらに、2009年6月には取締役執行役員常務に就任していた。1997年にはNEC Technologiesに出向した経験があり、工学博士号を持つ。

 2月25日午後3時から行われた中期経営計画の説明会見では、現社長の矢野薫氏と共に新社長の遠藤氏が登壇。遠藤氏は「C&C領域がNECの強みを発揮できる分野。特にクラウド事業は重要なアセットであり、強化していくことになる。また、新たな事業を創造する領域として、エネルギー領域がある。これらの取り組みを通じて、輝くNECにしていきたい」などと語った。

 矢野氏は、遠藤氏を次期社長に指名した理由として、「中期計画を確実に実行できる人材であることが重要であり、その中で成長の一番のポイントとなるグローバル化の促進に取り組めることが必要である。過去の経験から、その点を高く評価した」と語る。

 遠藤氏は、モバイルワイヤレス事業部長時代に、携帯電話基地局間の接続に使われる固定無線電送装置「パソリンク」を世界シェアナンバーワンに押し上げた実績を持ち、その点での手腕にも期待が集まることになる。

遠藤信博氏と矢野薫氏 そろって中期計画説明会に臨んだ、NEC社長の矢野薫氏(右)と、4月1日付けで社長に就任する取締役執行役員常務の遠藤信博氏。

 25日の会見でNECは、中期経営計画「V2012 -Beyond boundaries, Toward our Vision-」を掲げ、2012年度に売上高4兆円、そのうち海外売上高が全体の25%となる1兆円、営業利益は利益率が5.0%となる2000億円、純利益は過去最高となる1000億円、ROEで10%を目指す。売上高の年平均成長率は3%。NECエレクトロニクスの実績を抜いた実質ベースの成長率は8%となる。

 「これは、NECグループビジョン2017を達成するためのマイルストーンとして策定されたものであり、必達目標となるもの。厳しいビジネス環境のなかで、しっかりとマイルストーンを刻み込んでいかなくてはならない」と遠藤氏は位置づける。

中期経営計画 2012年度までに、売上高4兆円、営業利益2000億円を目指すという。(出典:NEC、中期経営計画 V2012説明資料)

 遠藤氏は「市場に密着したIT・ネットワークソリューションによる事業拡大」「クラウドサービスの潮流に乗った事業拡大」「収益体質強化に向けた取り組み」の3点をあげ、「これまでは、製品、技術ごとに、別々の顧客に対して提供するという仕組みとなっていたが、全社アセットを活用し、マーケットを拡大することに取り組む。NECが得意とするITとネットワークの強みを生かして、優位に戦えるフィールドでの成長を目指す」とした。

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