アップルはコンシューマー志向のモバイルデバイス企業--COOクック氏が語る方向性 - (page 3)

文:Sam Diaz(ZDNet.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年02月26日 07時30分

 もちろん、iPhoneプラットフォーム上で動作する「iPad」はまだ発売されていないので、それについて話すのは時期尚早だ。しかし、iPhoneが登場したのはほんの2年半前で、まだ始まったばかりだとCook氏は言う。いま起きているのは、同プラットフォームの拡大とエコシステムの継続的な改善だ。人々が求めているのはアプリケーションであり、アプリケーションなしでは生活できない。

 Cook氏は話題を変えて、Appleの本質は革新だということを強調した。確かに、Appleが時代遅れになることもあるが、同社は製品を改善し続けてもいる。同氏はiPadがターゲットにしている市場について手短に話した。確かに、ネットブックユーザーがデバイスを比べるなら、同氏が過去に「がらくた」と呼んだネットブックよりも、iPadを気に入るだろう。ただし、Appleが実際にiPadの販売を開始するまで、それについて話すのは時期尚早だろう。

 Cook氏は、単一のキャリアと提携することのメリットとデメリットについても質問を受けた。大きなメリットの1つは、キャリアと連携した革新が容易になることで、複数のキャリアとでは展開が難しいと思われるビジュアルボイスメールのような機能を提供できることだ、と同氏は答えた。

 Cook氏は少しの間、企業における需要に言及し、多くの人は法人市場の方が消費者市場より大きいと考えているが、必ずしもそうではないと述べた。

 多くの場合、消費者は企業で働いており、自分たち向けの製品を職場に持ち込みたいと考えている。Appleはそれを容易にするための革新を行っており、ユーザーが必要に応じてWindowsプログラムにアクセスできるようにする「Boot Camp」のような製品を導入している。それでも、Appleがターゲットにしているのは消費者だ。

 「消費者は、Appleの心であり、魂であり、DNAだ」(Cook氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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