Nuance Communicationsは米国時間2月16日、「Mac」ユーザー向けに音声ディクテーションおよび音声認識ソフトウェアを提供するMacSpeechを買収したと発表した。
Nuanceは、Mac環境とMacユーザーに関するMacSpeechの経験を踏まえ、拡大を続けるMac市場へ進出する重要なチャンスとして、今回の買収を求めた。Nuanceによると、同社の「Dragon」シリーズ製品のブランドと知名度、マーケティング、研究開発をMacSpeechシリーズ製品にも応用し、Macユーザーのシェアをさらに拡大していく計画だという。MacSpeechは以前より、同社の「MacSpeech Dictate」ソフトウェアでDragon音声技術エンジンをライセンス使用している。
Nuanceのシニアバイスプレジデントで、Dragon担当ゼネラルマネージャーでもあるPeter Mahoney氏は、声明の中で次のように述べている。「何年もの間、弊社の顧客、そしてMacコミュニティー全体から、DragonをMac環境で使いたいという声を聞いてきた。MacSpeechは2008年、Dragonの基盤となるディクテーション技術のライセンス供与を受けて、MacSpeech Dictateを完成させた。その需要は拡大の一途をたどっており、われわれが先ごろリリースした『iPhone』向け『Dragon Dictation』によってさらに加速している」
Nuanceは2003年にIBMの「ViaVoice」製品を買収して以来、「Windows」ユーザー向けの音声ディクテーション分野を事実上支配してきた。Nuanceは昨今、iPhoneユーザー向けにDragon Dictationと「Dragon Search」をリリースするなど、モバイル市場への参入も進めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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