その後、Googleはまたしても、ソーシャルメディアで痛手を負った。Googleは、熱心な支持者のコミュニティーがあることで有名なレビューサイト「Yelp」を買収しようとしていると伝えられていたが、これが2009年末に立ち消えになった。伝えられたところによれば、Yelpの経営陣が最終段階で取引から手を引いたためだという。
ソーシャルネットワーキングにおけるGoogleの最大の成功は、おそらく「YouTube」だろう。ユーザーはYouTubeで、自分のチャンネルを作ったり、支持者を獲得したり、(価値に疑問の余地がある)コメントを投稿したり、友人が何を見ているかを知ったりすることができる。しかしYouTubeはもちろん、Googleのこれまでの買収で2番目に大規模なものだ。その製品の核となる部分や、メインストリームでの人気の基礎となった初期の人気は、Googleが買収する前からあった。
Googleの内部から生まれて、ソーシャルネットワーキングに影響を与えたものは、驚くほど少ない。しかしGoogleが、インターネットで最も影響力の強い企業としての役割を担い続け、増え続ける大量の情報を整理したいと思うなら、この市場を理解する必要があるのは明らかだ。
では、Googleはソーシャルネットワーキングについて何をしようとしているのか。Smarr氏は、カリフォルニア州マウンテンビューにある広大なGoogle本社キャンパスに来て(本稿執筆時点で)3週目になる。同氏によれば、それは語るにはまだ早すぎるし、長期にわたるプロセスになるという。1つには、ソーシャルメディアの情勢は急激に変化する傾向があり、長期的な戦略の整備が複雑になるからだ。
「登場人物の配役は変化し続けている。OpenSocialが登場したとき、Twitterはごく小さな新興企業だったが、今では大企業だ。Yahooにとっての優先事項は変わり続けるし、MySpaceの優先事項も変わり続ける。foursquareなどの新しい企業も出てくる」(Smarr氏)
Google社内では、製品開発に加えて、指導もすることになる。それにもいくらか時間がかかるかもしれない。
「それについては、あまりはっきりしていない。さまざまなグループがたくさんあって、みなが参加しようとしている。熱心なグループがあらゆるところにあって、それらがみな、何に取り組むかをどうやって調整したらよいか理解しようと努めている」(Smarr氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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