当初発表された詳細のいくつかは、魅力的なものに思えた。Windows PCに似ているが、より小さく、タッチで操作し、丸1日持つバッテリを備え、価格は1000ドルを大幅に下回る(理想的には500ドル程度)、消費者向けデバイスの土台を築くという考えだった。
しかし、サムスンの「Q1」など実際に登場した製品は、価格が高すぎてバッテリ持続時間も短く、魅力が削がれていた。
その一方、Appleのタブレットは価格が約500ドルから、バッテリ持続時間は10時間だ。
これは重要なセールスポイントになるかもしれない。「人々はずっとタブレットに関心を持っていた。ただ、価格があまりにも高すぎるというだけだった。それが明らかに変わった」。IDCのアナリストであるRichard Shim氏はこのように述べている。
Shim氏によると、IDCは、2010年にAppleが販売する「iPad」タブレットを400万〜500万台と予測しているという。それに対し、タブレットPCの予測販売台数はわずか130万台で、そのうちスレートは17万台しかない(IDCによれば、2009年のタブレット販売台数は約100万台で、そのうち12万5000台がスレート、残りの約87万5000台がコンバーチブル型PCだったという)。
もちろん、AppleがiPadタブレットを発表したからといって、その成功が保証されたわけではない。Appleは数々のヒット製品を生み出してきたが、わずかなインパクトしかなかったもの(例えば「Mac mini」)や、それ以下のもの(「Apple TV」)もあった。とはいえ、iPadの価格は予想よりも安かったうえに、提供元がAT&Tではあるが、比較的安価な3Gデータオプションも用意されている。
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