モバイルコンテンツなどを開発するCELLは1月27日、ソーシャルゲームに参入すると発表した。ディー・エヌ・エーのモバイルポータルサイト「モバゲータウン」において、他社との協業サービスも含め3タイトルを展開する。
CELLはこれまでもモバゲータウン向けにFlashゲームやアプリゲームを提供していた。今回、モバゲータウンがゲームAPIを公開したことから、このプラットフォームを利用してゲームを展開する。
投入するのは、ロックユーアジアと共同開発した「スピード★レーシング」モバイル版、シーエー・モバイルの子会社であるixenとの協業タイトル「ボテン君ですよ」、モバゲータウンで人気のキャラクター「デップ」を使った「みんなのデップこれくしょん」の3つ。
スピード★レーシングは、クルマをカスタマイズして友人と自慢しあったり、レースを競ったりするゲーム。PC版のmixiアプリは74万人が利用している。モバイル版では他人から受けた評価がランキングで表示されるなど、PC版にはない機能を盛り込む。なお、mixiでは27日時点でモバイル版を提供する予定はないとのこと。
ボテン君ですよは、ixenのモバイルSNS「遊べるSNS ixen」で人気のサボテン育成ゲーム。150万人以上が遊んだ実績があるという。
みんなのデップこれくしょんはCELLが独自に開発したゲーム。ミニゲームを遊んだり、ほかのユーザーと戦うことでポイントがたまり、そのポイントをつかってキャラクターのイラストを集めるというもの。「自分のコレクションをほかのユーザーに見せたり、バトルを仕掛けたりと、他人と絡む要素を積極的に入れている。ソーシャル性をゲームの中心に置いたところが、これまでのゲームと異なる」とCELL社長室戦略部部長の小林基紀氏は話す。
利用料は無料で、アイテム課金で収益を上げる考え。「無料でもちゃんと遊べるが、ポイントを集めるのに時間をかけられない人はアイテムを購入することでゲームを進められるようにする。単月で1タイトル数千万円の売り上げというのが当面の目標だ」(小林氏)。なお、スピード★レーシングとボテン君ですよは、売り上げをそれぞれロックユーアジアとixenと分け合う契約になっているとのことだ。
CELLでは今後、他社との共同タイトルを含めて年内に数タイトルをリリースする計画。また、ゲーム会社などからソーシャルゲームの開発・運営を委託する方針で、新たな収益源にしたい考えだ。
なお、モバゲーのオープンプラットフォームではCELLのタイトルを含め、40社から92タイトルが公開されており、ウノウの「まちつく!」やRAKOOの「みんなの農園」など、mixiアプリで人気のゲームも多く含まれている。
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