AppleとNokiaが世界の携帯電話市場でそれぞれ大きな勢力を占め、さらに他社勢力を圧倒しようとしている。
AdMobが米国時間1月21日に発表した報告(PDFファイル)によると、Appleの「iPhone」「iPod touch」、iPhone OSが、西欧、北米、ラテンアメリカ、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランドおよび近隣諸国)の市場において圧倒的な影響力を示したという。
一方で、Nokiaのモバイル機器と「Symbian」OSは、アフリカ、アジア、東欧の市場をリードする動きを見せている。
AdMobは、モバイルプラットフォーム向けにテキスト広告やバナー広告を販売しており、世界各地で使用されている携帯電話やモバイル機器を追跡および測定している。
世界的に見ると2009年を通して、NokiaはAppleにシェアを奪われる格好となり、2008年第4四半期に33%だったAdMobネットワーク上での広告リクエストシェアを、2009年第4四半期には18%まで落とした。
逆に、AppleのAdMobネットワーク上での広告リクエストシェアは、2008年第4四半期には9%だったが、2009年第4四半期には36%まで上昇している。
また、携帯電話メーカーのHTCは、2008年第4四半期に1%だったシェアを2009年第4四半期には6%まで伸ばした。これは、北米や西欧において、Googleの「Android」を搭載した携帯電話が堅調な売れ行きを見せたことなどによる。「BlackBerry」を製造するResearch In Motion(RIM)のシェアは3%のまま横ばいの状態となった。
2009年に出荷された全モバイル機器のうち、スマートフォンが占めた割合はわずか14%程度だったにもかかわらず、AdMobネットワーク上で発生したトラフィックの39%はスマートフォンによるものだった。全体的に見ると、Android携帯からのトラフィックは2008年第4四半期には1%だったが、2009年第4四半期には16%まで上昇している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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