欧州委員会(EC)がOracleとSun Microsystemsの合併を正式に承認し、70億ドルを超える規模でのOracleによるSun買収に道が開けた。
現地時間1月21日のECの声明では、独占禁止法を担当する欧州委員のNeelie Kroes氏が、「関係するすべての市場で競争と技術革新が保たれることを確信した。OracleによるSun買収は重要な資産を活性化し、革新的な新製品を生み出す可能性を秘めている」と述べている。
ECが合併を承認するかどうか不確実な状態が何カ月も続き、1月後半の期限が迫っていた。この間ECは、2009年4月に発表された買収について独禁法の観点から疑問を投げかけていた。「MySQL」をOracleが所有するとデータベース市場で競争上の脅威になるという懸念から、欧州当局は9月に綿密な調査を開始した。とりわけECが危惧したのは、プロプライエタリなデータベースを基盤とする強力なソフトウェアメーカーであるOracleが所有することで、オープンソースの重要なデータベースというMySQLの役割が危うくなりはしないかということだった。
Oracleは米国時間1月27日に、顧客、パートナー、報道、アナリストに向けたイベントを計画している。同イベントでは最高経営責任者(CEO)のLarry Ellison氏やOracleとSunの幹部が、両社とその製品を統合するロードマップと戦略を論じる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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