ソニーは、コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot」シリーズにおいて、「DSC-TX7」(TX7)をはじめとすると3シリーズ5機種を発表した。フルHD動画撮影や近接無線転送技術「TransferJet」を備えたモデルをラインアップした。
発表されたのはTシリーズのTX7、Hシリーズの「DSC-HX5V」(HX5V)、Wシリーズの「DSC-W380」(W380)、「DSC-W350」(W350)、「DSC-W320」(W320)。TX7とHX5Vは総画素1060万の1/2.4型Exmor R CMOS、Wシリーズには1450万画素の1/2.3型 Super HAD CCDセンサを採用している。全機種メモリースティック デュオ、メモリースティック PRO デュオ、メモリースティック PRO-HG デュオに対応するほか、SD/SDHCカードへの記録も可能だ。
ソニーマーケティング コンスーマ-AVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部統括部長の下野裕氏は「コンパクトデジタルカメラ市場は、現在79%が買い替え、買い増し需要になっている。この層に対し活性化を図る鍵は、現状の不満の解決と新しい撮影の楽しみを提案すること。ソニーでは、暗所撮影を劇的に改善したExmor R CMOS搭載により不満を解決し、スイングパノラマなどの撮影機能により、撮影の楽しみを提案してきた。2010年はフルHD撮影をキーワードに、需要を喚起していきたい」と話した。
TX7とHX5Vには、AVCHD規格による1920×1080ドットでの撮影機能を内蔵。ソニーによるとレンズ一体型のデジタルカメラとしては世界初になるとのこと。8Gバイトの記録メディアに約58分記録ができる高圧縮やBlu-ray Discとの互換性の良さから、日常使いでの動画撮影をアピールするとのことだ。
両機では、近接無線転送技術TransferJetにも対応した。これは対応機器同士をかざしたり置いたりするだけで画像転送ができるというもの。TX7とHX5Vでは、別売のTransferJet搭載のメモリースティック「MS-JX8G」(店頭想定価格:1万円前後)を使って画像を転送できる。同日発表されたソニーのPC「VAIO」シリーズにも対応機種がラインアップされるほか、別売の「TransferJetステーション TJS-1」(価格:1万4910円)を利用すれば、テレビやフォトフレームにTrasiferJet機能を利用して、画像を転送、保存できるという。
TX7は、高さ59.7mm×幅97.8mm×奥行き17.5mmのスリムボディを採用した。レンズはカールツァイス製の「バリオ・テッサー」。広角25mmから100mm(光学4倍ズーム)の撮影ができる。自動撮影機能を備えた「Party-shot IPT-DS1」に対応しており、TX7と組み合わせることで、独自機能「オーダー撮影」が可能になるとのこと。タッチセンサに触れることで、撮りたいタイミングで写真を撮影できるという。発売は2月5日から。店頭想定価格は4万5000円前後となる。
HX5Vは、広角25mmから250mm(光学10倍ズーム)の新「Gレンズ」を搭載。光学式手ブレ補正機能アクティブモードの採用により、歩行中でも手ブレを抑えた撮影ができる。本体にはGPSとコンパスを内蔵し、静止画・動画撮影時に位置・方位情報の同時記録が可能。Google Earth対応のファイル作成もできるという。3月5日に発売される。店頭想定価格は4万5000円前後。
W380、W350、W320とWシリーズは3機種をラインアップした。W380は、光学5倍ズームのGレンズ、W350、W320は光学4倍ズームのバリオ・テッサーを搭載する。発売は2月5日から。店頭想定価格はW380が3万円前後、W350が2万5000円前後、W320が2万円前後になる。
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