NTTドコモは1月8日、700MHzから2.5GHzまでの8つの周波数帯に対応したマルチバンド電力増幅器の試作機を開発したと発表した。LTE、W-CDMA、GSMなど国内外の複数の移動通信システムに対応させることを目的としている。
電力増幅器とは、通信に必要な出力電力まで信号を増幅する電子回路のこと。NTTドコモでは現在、1台の携帯電話機に、各周波数帯に対応する電力増幅器を複数搭載している。今後、LTEの国際ローミングをするに伴って、1台当たりの電力増幅器の搭載数が増える可能性があることから、マルチバンド電力増幅器の開発に着手したという。
NTTドコモによれば「今回試作に成功したマルチバンド電力増幅器が実用化できれば、携帯電話機を大型化することなく、LTE、W-CDMA、GSMなど、国内外のほぼすべての携帯電話サービスに対応できる」としている。
なお、この技術の詳細は、1月11日に米国ニューオリンズで開催される「2010 IEEE Radio and Wireless Symposium」で発表する予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来