アイ・オー・データ機器は12月17日、Windows 7に対応した人感センサデバイス「WinSensorシリーズ SENSOR-HM/ECO」を同日より発売すると発表した。価格は5980円(税込み)。アイ・オー・データ直販サイト「ioPLAZA」のみでの発売となる。
SENSOR-HM/ECOは、Windows 7で初搭載した「SensorAPI」に対応した製品だ。ユーザーの離席・着席を感知して、自動で液晶ディスプレイとPC本体の省電力制御ができる。利用するには、Windows 7搭載のPCが必要になる。
SensorAPIには温度、湿度、加速度、ジャイロなどさまざまなセンサがあるが、SENSOR-HM/ECOはそのうちの「人感センサ」に対応したもの。マイクロソフトのWindows ロゴ プログラムを取得したSensorAPIのパッケージ製品としては、世界初の製品という。
マイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長の中川哲氏は、「消費電力はWindows 7で従来のOSより10%、人感センサで20%、最大で30%の削減ができる。日本のコンピュータの電力を25%以上削減してエコに貢献したい」と話す。
アイ・オー・データによれば、一般的なオフィス環境を想定して試算したところ、1年間で端末1台につき1022円の節電効果があるという。まずはWinSensorシリーズの第1弾として、環境負荷削減とコストの関心が高まる法人向け市場を中心に展開していくとしている。
なお、環境負荷低減に配慮して製品にはCD-ROMを添付せず、ドライバおよびアプリケーションはダウンロードする。SensorAPIのサンプルアプリケーションコードも提供し、ユーザーが自分自身でソフトウェア開発の参考にできるという。ただし、サポートはない。
アイ・オー・データ機器 第1開発本部 本部長の平野義久氏によれば、「サンプルアプリケーションコードはプロシューマでも使えるもの。教育機関にもデバイスを提供し、ソフトウェア開発を支援する。すでに数校から申し入れがある」という。今後はWinSensorを組み込んだディスプレイなど、Sensorを応用した周辺機器の開発も検討するとのことだ。
マイクロソフトとアイ・オー・データは共同プロモーションとして、法人向けにWinSensor500個をサンプルとして大手法人顧客へ配布する。来年には、コンシューマ向けにも広げ、法人からコンシューマまで幅広くキャンペーン活動するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス