年の瀬が迫り、今年も残りわずかとなりました。ちまたではクリスマスや年の瀬の準備など、イベント事で賑わっています。そこで今回はイベント行事で幹事を務めることが多い人に、ぐるなびとFooMoo by HotPepperという主要グルメポータルサイトの忘年会特集を見て忘年会で利用するお店の候補探しをしてもらい、サイトのどんな点が見られているのかをチェックしました。
被験者は、幹事を務めることが多い20代後半から30代前半の男女4名(男性2名、女性2名)。候補のお店を2〜3件ピックアップしてもらった時点でタスク終了としました。なお、 お店選びの主な条件として、時期は12月中旬から下旬、エリアは神田周辺、忘年会の参加人数は会社の同僚10〜15名ほど、予算は会社からお金が出ない想定で自由としました。
ぐるなび、FooMooともに、トップページでさまざまな検索軸を用意しています。しかし、まずエリアを選択して一覧画面へ遷移するという行動が今回の被験者全員に見られました(図1)。
タスク終了後、はじめから検索条件を絞り込まないことについて被験者に尋ねたところ、「はじめはできるだけ候補となるお店をたくさん見たい」、「まずはお店の数がどのくらいあるのかを把握しておきたい」という意見が挙がりました。
一覧画面では、被験者の視線が店名などのテキスト情報に集中しています(図2)。被験者は店名やリード文などのテキスト情報から、どのようなお店(料理のジャンル、雰囲気など)なのかを判別しているという傾向が見て取れます。
ぐるなびの一覧画面では1件あたりの情報が簡素化されており、掲載情報の一覧性が重視されたシンプルなレイアウトとなっています。一方でFooMooの一覧画面には店名や写真だけではなく、コースや料金の説明が掲載されており、一覧画面の時点でお店の候補を絞りやすいようになっています。
被験者の4人中3人が、簡素化された一覧画面について、詳細画面に遷移しないとお店の詳しい情報が得られず、一覧画面と詳細画面の往復を繰り返すことになるためストレスを感じると話しました。一方で、一覧画面と詳細画面の往復を苦に感じないという被験者もおり、この場合、一覧性が重視された画面のほうが使いやすいと答えています。被験者たちはお店の探し方を各自で確立しているため、詳細情報を表示させることが必ずしもすべての幹事にとって使いやすいというわけではないようです。
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