視覚情報を用いる検索ツール「Google Goggles」が、携帯電話だけでなく、ブラウザの「Google Chrome」でも近いうちに利用できるようになりそうだ。
GoogleのプログラマーであるXiuduan Fang氏は米国時間12月8日、Chrome拡張機能のメーリングリストに「ウェブ版Goggles用のChrome拡張機能」という件名のメッセージを投稿し、「現在、Webでの画像検索の入力を簡単にする20%プロジェクトに取り組んでいる」と述べた。ここにある「20%」というのは、Googleの技術者が仕事時間の5分の1を自ら選んだプロジェクトに費やすことを認めるGoogleの社内制度(20%ルール)のことを指している。
「われわれが作りたいと考えているブラウザ拡張機能は、ユーザーがウェブの画像をツールバーの入力ボックスにドラッグ&ドロップすると(中略)画像の検索結果が表示されるというものだ」とFang氏は述べ、Chrome向けにこの拡張機能を記述する方法についてアドバイスを求めている。元のメッセージはオンラインで公開されていないが、アドバイスが書かれた返信メッセージは見ることができる。
Google Gogglesは現在、Googleの携帯端末向けオペレーティングシステム「Android」を搭載する携帯電話用のアプリケーションとして利用できるが、Googleは他のバージョンのリリースにも取り組んでいる。ウェブブラウザ用のインターフェースがあれば、このサービスの利用可能範囲は携帯電話以外にも拡大するだろう。外を歩いている時も携帯電話で撮影して検索をしたくなることがよくあるが、ウェブ上にもさらに調べたくなるような画像がたくさんある。
Google Gogglesは、アップロードされた画像を、Googleが収集および分析した数十億の画像のデータベースと照合する仕組みだ。Google Gogglesでは、名所旧跡を特定したりワインのラベルに書かれた文字を解読したりできるが、プライバシーに関する問題が未解決のため、人の顔の識別機能は利用できない。とはいえ今回の動きは、検索サービスの利用範囲を広げ、実用性を高めるという同社の終わりなき取り組みの一環と言える。
Google Chromeブラウザの最新ベータ版では、拡張機能のサポートが追加されている。ただし現時点では、プログラマーが選択できるユーザーインターフェースに若干の制限がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス