ジャストシステムは12月8日、日本語ワードプロセッサ「一太郎2010」とオフィス統合ソフト「JUST Suite 2010」を2月5日より発売すると発表した。予約は12月8日より全国の販売店やJust My Shopで受け付けるほか、法人向けライセンスの受注を開始した。価格は一太郎2010が2万1000円、JUST Suiteが2万6250円(いずれも税込み)。
一太郎シリーズは、1985年に発売した初代「一太郎」の発売からまもなく25周年を迎える。一太郎2010はWindows 7に対応したほか、歴代の一太郎で搭載した人気機能を中心に強化し、パンフレットやチラシなどのタイトル文字として目を引くPOP文字を簡単に作成できる「POP文字の強化」や手早く見栄えのする文書を作成できる「スタイルセットの強化」「シートの強化」などを行った。
一太郎の発売25周年を記念して、一太郎2010とJUST Suite 2010のパッケージ製品には一太郎やJUST Suiteを使いやすくするために開発したという非売品のソフトウェアを3本搭載。
グラフ作成ソフト「魅せる!グラフメーカー」、スケジュール図作成ソフト「かんたん!スケジュール図」、画像加工ソフト「差がつく!写真アレンジ」に加え、一太郎2010を起動すると、これまでの歴代の起動画面を表示する「一太郎25周年記念起動スプラッシュ」も付く。
また、一太郎2010には、より変換精度を高めた日本語入力システム「ATOK 2010 for Windows」が搭載される。ATOK 2010 for Windowsは単体でも発売され、通常版が8400円(税込み)。ATOK 2010 for Windows [プレミアム]は1万2600円(税込み)。
ATOK 2010 for Widowsは、変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」に新アルゴリズムを導入。文脈処理を強化し、さらに変換精度を向上させたという。
例えば、“ほうそう”を変換する場合、放送なのか、包装なのかを、同音異義語ごとの出現確率や前方単語との距離で考慮。これらの「組み合わせの確率」を総合的に計算することで、文脈に応じた適切な同音語に変換できる。
校正支援機能として「重ね言葉の指摘」を強化。「あらかじめ予約しておく」「すべてを一任する」など、同じ意味の言葉を重ねて使っている場合に、指摘と訂正候補を提示する。
変換辞書の語彙や用例も強化し、音楽用語、情報処理関連用語の充実と、基本的な語彙の底上げを目的に日本史、物理など高校教科書に記載されている語彙を拡充した。
ATOK 2009から強化した英語の入力も、さらにパワーアップしている。辞書の見直しと予測アルゴリズムの強化を図り、英語推測入力の精度を向上。「each other」など複数単語に対するスペルチェックにも対応するほか、より実用性の高い英語入力推測候補を表示できるようにしたという。
なお、Windows 7への対応とともにプログラムの動作や使用メモリを最適化したことにより、いずれも軽快に動作するとのことだ。
単体発売される高機能版の「ATOK 2010 for Windows [プレミアム]」では、ATOKから英語、中国語、韓国語、フランス語などへのリアルタイム翻訳ができる「8カ国語Web翻訳変換」機能を搭載する。この機能を利用するにはインターネット接続環境が必要となる。日本語で「おはようございます」と入力するとウェブ翻訳サーバにアクセスし、翻訳結果を表示する。
プレミアム版には、「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典 /R.3 for ATOK[部分一致検索対応版]」や「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK(2010年1集)」などが搭載されている。
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