Googleの辞書は同義語のほか、いくつかのケースではウェブから取得した画像も提示する。この辞書では、重要でない結果が表示されることもある。筆者がGoogleの辞書で「pismire(アリ)」を検索したときに表示された2枚の画像のうち、1枚は3匹のアリを描いた白黒漫画だった。
Googleの辞書は、それ自体の中で検索結果が見つからない場合、「define:」演算子が生成する結果を表示する。Googleに項目があれば、その下に生成された結果が表示される。そのような結果は定義と発音という基本から逸脱することが多いので、この辞書機能は時として百科事典のようなもの、あるいは少なくともウェブ上の別の場所にある百科事典的コンテンツへの案内役としての役割を果たす。従来の辞書でも、「concentration camp(強制収容所)」という言葉を定義するだけでなく「Bergen-Belsen(ベルゲンベルゼン)」といった言葉を具体的に説明する項目を含むものは、こうした役割を果たしてきた。
言葉を深く理解することは、Googleの事業の大部分と関連している。
コンピュータが提供する不完全ではあるが便利なスペルチェック機能も、ウェブベースアプリケーションの世界への進出を始めている。例えば、Googleは「Google Wave」サービスにあるスペルチェック機能を盛んに宣伝している。
同義語を理解することは、翻訳と辞書の両方の結果と関連性がある。しかし、おそらくGoogleにとってもっと重要なのは、それが、人々の検索クエリの意味を解釈する内部処理の一部だということだ。
また、Googleが「Gmail」の件名を翻訳できるということも注目される。世界は言葉の壁で満ちているが、Googleはその多くを大幅に低くしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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