巨大なデータセンターや数値解析、エンジニアリングが自らの大部分を占める企業であるGoogleは、こうした音声や言語へのあらゆる取り組みの最終的な結果として、人間的な要素の提供という点で最も優れた企業の1社となる。
Googleは、拡大し続ける組み合わせのマトリクスの中で、何十もの言語の組を翻訳できるようになった。例えば、クロアチア語の「automobile」はマルタ語では「karozzi」となる。少なくとも、Google Translateは筆者にそう確信させている。
Googleは既に、「Cross Language Information Retrieval(CLIR)」と呼ばれるプログラムを通して、いくつかの言語で翻訳された結果を検索ページに追加している。例えば、Tony Blair氏の経歴をロシア語でGoogle検索すると、英語で書かれたページを検索するオプションがロシア語で、検索結果ページの下部に提示される。リンクをクリックすると、英語のページがロシア語に翻訳される。
Googleは翻訳の分野でさらに大きな野望を抱いている。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は、2008年に談話の中で次のように述べた。「最終的には100カ国語かける100カ国語の言語間での相互翻訳に取り組むつもりだ。それだけでも、開かれた社会に途方もない影響を及ぼすだろう」
言葉の理解ということに関して言えば、Googleは、筆者が言葉の定義を調べるために週に数回利用する機能を、かなり前から提供している。Googleの検索バーに「define:disinterested」および「define:uninterested」と入力すると、これら2つの単語の意味を比較することができる。
ただし、この機能が提供するのは外部ソースへのリンクのみだ。Los Angeles Timesが報じたように、Googleは同社独自の辞書の提供を開始した。この辞書と「define:」の結果の違いについては、このページと次ページの画像を参照してほしい。
これによって、「Merriam-Webster.com」やAsk.comの「Dictionary.com」、そしておそらくWiktionaryといったサイトは、間違いなく気分を悪くするだろう。最初の2つのサイトと異なり、Googleは少なくとも現時点では、辞書の結果画面に広告を表示していない。
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