Yahooが自社の各サイトの独占的な検索プロバイダーをMicrosoftとする提携について、両社が正式に契約を締結した。YahooとMicrosoftが米国時間12月4日に発表した。
両社は検索の提携で7月に合意しており、正式に契約を成立させるためには今後、米政府による承認を得る必要がある。しかし、両社は10月、「この提携が持つ複雑な性質」のため、契約の締結にはもっと多くの時間が必要であると述べていた。そして、4日の発表は弁護士たちが膨大な時間をかけて念入りに調査した上での結果だった可能性が高い。
同社幹部は、年内の締結を目指して飛行機のフライトのマイルをためる必要はなかったようだ(編集部注:というのも、Yahooの元幹部で今はMicrosoftに勤めるQi Lu氏が間に入ったためのようである)。今回の提携に詳しい情報筋によれば、それぞれの企業を代表するMicrosoftのQi Lu氏とYahooの最高経営責任者(CEO)Carol Bartz氏がライセンス契約に署名し、そしてさらに、MicrosoftのCEOであるBallmer氏とBartz氏が正式契約に署名したことで、両社は事実上、検索提携契約を締結したという。
今回の提携条件の下、Microsoftは最大で10年間Yahooに検索技術を提供するほか、Yahooの検索技術資産と何百人もの従業員へのアクセス権も得ることになる。Microsoftはその後、それらの検索結果の横に表示される広告の売上高から、かなりの割合をYahooに支払う予定だ。
Yahooの関係者は、提携の最終的な承認が遅れた具体的要因について、コメントを避けた。政府からの厳しいチェックが今後入るものと予想されるが、両社は提携が正式に成立するのは2010年前半になると今でも考えている、と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」