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赤ちゃん向け玩具もこれからは脳科学--日立とバンダイが共同展開

新澤公介(編集部)2009年12月01日 22時40分
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 日立製作所(日立)とバンダイは12月1日、脳科学に基づいて開発された赤ちゃん向け玩具「BabyLabo(べビラボ)」シリーズを発表した。バンダイが2010年1月30日から販売する。

 BabyLaboは、日立とバンダイが推進する共同プロジェクトの中で、研究期間2年にわたり約250人の赤ちゃんの脳科学に基づき開発された。バンダイがBabyLaboの企画や販売を担い、日立は赤ちゃんがどのようにBabyLaboを認知するか検証した。

 検証は、生後1〜6カ月の赤ちゃんを対象に、画像や音を区別できるかを計測する「馴化法」、好む画像や音を計測する「選好法」などを用いて、脳の働きを科学的に明らかにしている。つまり、言葉を話さない赤ちゃんの好みを脳科学で解明しようというわけである。日立 基礎研究所主管研究員の牧敦氏は、「赤ちゃんは話さない上、アンケートも行えない」とし、「大人の思い込みではない、赤ちゃんにとって適切な環境を提供できるようになる」と説明した。

 また、「最も顔の要素を認識できる」(バンダイ プレイトイ事業部BabyLabo企画開発担当の藤田訓子氏)というキャラクター「アンパンマン」を使った検証で、普通の顔と逆さまにした顔を比較すると、3〜4カ月の赤ちゃんは普通の顔を好むという結果になっている。

  • 「馴化法」では、新しい画像には注視し、新しい音には振り向くという

  • 「選好法」では、赤ちゃんが好む画像や音の方向に首を傾けるという

  • 赤ちゃんも成長するにつれ認識の幅が広がる

  • 「BabyLabo」シリーズの「ステップごとの刺激と遊び♪すくすくプレイマット」

 バンダイは、これら研究成果で明らかとなった、赤ちゃんの視覚や聴覚を刺激する要素をBabyLaboに取り入れている。メインアイテム「ステップごとの刺激と遊び♪すくすくプレイマット」(1万8900円)をはじめとする全9アイテムを用意。アイテムには、アンパンマンが描かれたカードや、ひもを引くと効果音やメロディが流れる機能を備え、成長時期に応じてカスタマイズできる。

 バンダイ代表取締役社長の上野和典氏はBabyLaboについて、「脳の発育は赤ちゃんの時が大事で、生後6カ月間で視覚・聴覚ともに大きく成長する。赤ちゃんの環境の多くを占める玩具の役割を、企画力と開発力をもとに提供するのは、玩具を事業の中心として展開するバンダイにとって1つの使命である」とコメント。“赤ちゃん満足度No.1”を目指しているバンダイは2011年3月までに、シリーズ売り上げ10億円を見込む。

  • Brain Science審査会の概要

 日立では、脳科学が適切に反映された製品に対して「Brain Science」マークを付与する取り組みを展開する。Brain Scienceマークは、第三者の専門家による「Brain Science審査会」が検証結果をもとに、承認や追加実験などの判断を下す。今回のBabyLaboは、Brain Scienceマーク取得の第1号になる。

 日立 執行役常務 営業統括本部長 長野晄史氏は、「日立がこれまで展開してきた社会インフラ事業に加えて、脳科学に基づいた新事業として展開していく。今後はほかの分野のパートナーとともに、脳科学をモノ作りに反映させて提供していきたい」とコメントした。

BabyLabo 日立 執行役常務 営業統括本部長 長野晄史氏(左)、バンダイ代表取締役社長の上野和典氏(右)

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