ソニーは12月1日、小型、高速かつ高精度で快適な操作性を実現した指静脈認証技術「mofiria(モフィリア)」を採用した、USB接続指静脈認証ユニット「FVA-U1」を発表した。価格はオープンだが、市場推定価格は3万円となる。
FVA-U1は、静脈情報の登録や認証用の独自アルゴリズムとエンジンを一体化した専用LSIを搭載。耐タンパ構造を実現し、静脈情報をユニット内にセキュアに格納できるという。使用する際にネットワークを経由する必要がないため、静脈情報がネットワーク上に流出する危険性が少なく、安心かつ手軽に導入できる。
mofiriaに搭載された独自のアルゴリズムは、厳密に指位置を固定する必要がなく、撮像された指静脈画像からすばやく静脈パターンを抽出することが可能。かざされた指位置の補正も同時にできる。
また、mofiriaの採用に加え、小型イメージセンサの搭載、高輝度赤外LEDの採用により、高さ14.5mm×幅70mm×奥行き58mm、重さ33gという、USB接続指静脈認証ユニットとして世界最小、最軽量を実現した。
USB接続によりPCなどに組み込んで利用でき、mofiria対応のソフトウェアを使用すれば、簡単なPCログインやスタンドアローンPCのセキュリティ強化を実現するなど、企業の情報セキュリティニーズに応じて、さまざまなシステム構築に対応可能という。
なお、FVA-U1を使用するにあたり、別途対応ソフトウェアの購入が必要となる。対応ソフトウェアは、認証ソリューションベンダーのディー・ディー・エス、日本セキュアジェネレーション、ソリトンシステムズ、アイ・ビー・イー・ネット・タイムが開発を予定。
発売は12月18日から。B to B領域でのセキュリティサービス提供などに関して協業していく企業を通じて販売されるという。
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