アライクが運営する「Alike.jp」は、レストランを中心とした口コミポータルサイトだ。PCおよび携帯電話、iPhoneで利用できる。
Alike.jpには現在はグルメ、ホテル、リラクゼーション&ビューティの3つのカテゴリで89万件以上の店舗情報が登録されている。ユーザーは、登録されている店舗情報から自分が行ったことのある店舗や気になる店舗を探し、コメントやオススメ度を記入した上でクリップできる。 クリップした店舗のリストはPC、携帯電話、iPhoneで連動しており、GPSや絞込みでいつでも店舗情報を確認できる。
店舗をクリップする際には、コメントや評価、利用のシチュエーション、料理の写真などを登録できる。クリップした店舗データには、登録した内容に加えて、住所や営業時間などが表示される。また、RSSで配信された外部ブログや食べログの評価、ぐるなびのクーポンなども合わせて表示されるのが特徴だ。アライク代表取締役の日下康幸氏によると「1つのサービスでは情報量が足りないことが多い」という思いから、できるだけ多くの情報を掲載するようにしているという。なお。クリップ情報をブログパーツ化し、ブログやウェブサイトに貼り付けることもできる。
日下氏は、Alike.jpを提供するきっかけについて「もともと食べ歩きをよくしていたのだが、ウェブではなかなかいい店が見つからず、良い飲食店などの情報は友人から聞くことが多かった。そのため、そのような友人関係をベースにしたリコメンデーションサービスを自分自身が求めていた」と説明する。
そのためAlike.jpではソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の要素にも力をいれている。友人がクリップした店舗情報は次々にフィードされていくため、飲食店に詳しい友人を通して、おすすめの店舗を簡単に知ることができる。また、「ソサエティ」と呼ぶコミュニティ機能も提供するほか、12月中には友人と一緒にマップを作成できる機能も実装する。
現在、月間のユニークユーザー数は320万でPCとモバイルの比率は6対4。利用者の男女比は半々で20代中盤から40代がメイン。収益源は主に広告と店舗向けのツールの提供。広告についてはバナーなどのほかに店舗がモニターやサンプル情報を提供できるタイアップの仕組みを用意する。また、店舗向けツールを使うことで、メニュー掲載やクーポン提供をはじめ、店舗に興味があるユーザーに対するプッシュ型の情報配信などができる。
また8月からは「アライクコンシェルジュ」という会員制のレストラン予約代行サービスも開始。電話やメールで好みや予算などの要望を伝えれば、用途に合わせて最適なレストランを紹介してくれるというもの。会費は月額1000円だが、予約したレストランでの利用金額の5〜10%がポイントとして還元されるという特典がつく。
今後Alike.jpでは、飲食店やホテルなどの情報に限らず、アパレルや雑貨など日本全国に600万前後ある店舗すべてに対応していく予定だという。「目指すのは『新世代のブログ』。今ブログに書かれる記事の大半は『行った』『食った』『買った』という内容。これらの対象となる店舗情報をクリップするだけならば、ブログにハードルを感じる人でも簡単に自分の歴史を貯めていける」(日下氏)
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