Appleの「iPhone」向け「App Store」のことは聞いたことがあるに違いない。だが、GetJarという独立モバイルアプリケーションストアを耳にしたことはあるだろうか。
ないとしても、驚くべきことではない。現在シリコンバレーを本拠地とするこの極小企業は、ほとんどマーケティング活動を行っていない。にもかかわらず、同社は5年間近く活動を続けており、世界第2位の規模の携帯電話向けアプリケーションストアを築き上げた。一度も聞いたことがないモバイルアプリケーションストアとしては、おそらく最大だろう。
非公開企業であるGetJarは、同社ストアにほぼ5万7000本のアプリケーションがあり、総アプリケーション数ではAppleに次いで第2位だと主張している。Appleは先々週、同社ストアのアプリケーション数が10万本を超えたと発表したところだ。
2009年にオープンしたGoogleの「Android Market」のアプリケーション数は1万本強。Research In Motion(RIM)の「BlackBerry App World」で現在入手できるアプリケーション数は、推定で2000本強といったところだ。
GetJarの仮想店舗では、2005年初めのオープン以降、アプリケーションが約6億5000万回ダウンロードされており、その勢いは増している。GetJarの幹部によると、10月の1カ月間、同サイトのユーザーによるアプリケーションのダウンロード数は5500万回で、前年同月の1500万回に比べて、267%増加したという。また、同サイトにアプリケーションをアップロードしている登録開発者は30万人を超えるという。
一方、大きな話題となり盛んに宣伝されているAppleのApp Storeは、GetJarのほぼ2倍の規模で、9月までに、2008年7月のオープン以降のアプリケーションダウンロード数が20億回を超えた。Appleの幹部は最近、同社の登録開発者数は12万5000人だと語った。それに対し、Android Marketが2009年にオープンして以降のダウンロード数は、4000万回と推定されている。
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