これはGetJarのもう1つの重要な差別化要素だ。AppleのApp StoreやAndroid Marketなど、特定のデバイスやOS向けのアプリケーションストアとは異なり、GetJarは、普通の基本的な携帯電話を使っている膨大な数の消費者に対して、たとえその電話機向けの専用アプリケーションがまだ開発されていない場合でも、疑似的なアプリケーション体験を提供する。
例えば、GetJarはFacebookと協力して、Facebook向けの専用アプリケーションがまだ開発されていないスマートフォンを使っている回線加入者のために、Facebookのモバイルウェブサイトにアクセスできるショートカットリンクをダウンロードできるようにしている。
このリンクは、実際にはその特定のデバイス向けのネイティブなアプリケーションではないが、リンクが電話機のメニューに表示され、電話機のブラウザを使用してモバイルウェブサイトにアクセスできる。ユーザーにとって、この体験は、スマートフォンにネイティブなアプリケーションをダウンロードした場合とほとんど同じだ。
「Facebookは『Motorola RAZR』や『Samsung Instinct』向けのアプリケーションを開発する戦略を立てていなかった。そこで、われわれと協力し、ショートカットリンクを提供することによって、この問題を回避した。これは本当のアプリケーションではないが、この利点は、ショートカットによってあらゆる企業がアプリケーションの土俵に立てることだ」(Mork氏)
そして、Facebookのようなブランドにとっては、ショートカットによってモバイルにおける存在感を高めることができる。GetJarと手を組む前、Facebookモバイルサイトの1週間あたりのダウンロード数は10万〜15万回だった。Mork氏によれば、ショートカットを提供して、リンクがGetJarサイトとFacebookサイトから入手できるようになった後では、Facebookモバイルサイトの1週間あたりのダウンロード数は150万回になることもあるという。
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