プログラミング言語についても、軌道に乗せるにあたってはOSと同じような課題に直面する。エコシステムの中の多くの相互依存する要素を同時に構築しなければならない。業界では鶏と卵の問題として知られている。卵がなければ鶏は生まれないし、逆も同じだ。
しかしGoの場合は事情が異なる。Googleはこのプロジェクトに実際にリソースを投入しており、ウェブブラウザで利用するGmailサービスのようなソフトウェアを自社サーバ上で実行するのに有用ではないかと考えている。いわば、鶏と卵の両方を自分で世話している。
Googleが自社サーバのパフォーマンスや効率を何分の1%かでも向上させることにより節約できる可能性のある金額は、このことに取り組む十分な経済的インセンティブとなる。
Goをブラウザと融合させることは、同じ問題の別の側面にすぎない。
GoとNative Clientが有用といえるほど成熟したとしても、Googleはウェブデベロッパーたちにそれらを採用するよう強要することはできない。実際、Gearsがウェブサイトの問題のいくつかに役立つことがあるといっても、デベロッパーたちは概してGearsを採用していない。しかし例によって、Googleにはブラウザと巨大なウェブサイトがある。これを利用して事を進められるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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