セプテーニHDの2009年9月期決算、営業利益は前期比46%減に--今期の増益目指す

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 セプテーニ・ホールディングスが11月6日に発表した2009年9月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が4億2100万円と前期比46.8%減となった。主力のネット広告事業で、大口顧客の予算削減により採算が悪化した。子会社のアクセルマークを中心とするインターネット関連事業は、アーティストサイトや動画サイトの収益化に失敗し、大幅減益となった。

 売上高は330億4600万円(同7.6%増)で16期連続の増収となった。景気後退で広告市場全体は厳しいが、シェアの拡大で増収を確保した。とりわけ重点的に強化したモバイル広告がリスティング分野中心に伸びた。EC部門も試験的な段階にとどまった。

 グループ企業などの不振にともなう持分法投資損失がかさみ、経常利益は4億2100万円(同58.2%減)まで落ち込んだ。さらに、特別損失も8億8700万円に達した。投資有価証券評価損や売却損が2億300万円に膨らみ、ネット広告事業では広告事故解決金1億5000万円が発生した。コンテンツ関連では貸倒引当金を1億7300万円計上した。この結果、最終損益は5億8500万円の赤字(前期は5億8500万円の黒字)に転落した。

 一方、すでに発表している通り、セプテーニ・ホールディングスでは、12月の株主総会を経て、専務取締役の佐藤光紀氏が社長に昇格、ネット広告と新規事業を担当する。取締役会長の七村守氏はアクセルマーク、現代表取締役社長の野村宗芳氏は副会長に就任し、EC事業を担うアクレスの経営にそれぞれ重点を置く体制にする。

 2010年9月期の業績見通しについては、売上高が前期比2.9%増の340億円、営業利益が同33.6%増の8億円、経常利益が同65.9%増の7億円、純利益は4億円を計画している。佐藤氏は、11月6日に開いた決算説明会で、「ディスプレイ広告は依然厳しいが、ターゲティング広告など力強い。全体として、需要減退は底打ちした」とネット広告市場の現状を分析。10月1日には、モバイル広告に特化した専門子会社「ミューム」を設立するなど攻めの姿勢で臨む構えだ。アクセルマークとアクレスは経営責任の明確も含め、両社とも黒字転換を目指す。

 コストの抑制も進めている。すでに、4月に83人の新入社員を迎え入れたにもかかわらず、7〜9月の総従業員数は2008年10〜12月期より4人減の692人に抑制した。グループ全体で組織規模と配置の最適化する事業のスクラップアンドビルドも徹底するとしている。

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