東芝は10月30日、2009年度第2四半期(2009年4〜9月)の決算を発表した。
すべての部門で減収となったものの、2009年1月に同社が発表した「収益改善に向けた体質改革プログラム」をもとにコスト削減に努めた結果、営業損益は27億円の黒字で、前年同期比で212億円の増益となった。
売上高は2兆9557億円。円高と景気後退の影響を受け、前年同期比でマイナス5390億円となっている。
部門別に見ると、PC、テレビ、携帯電話事務機器などのデジタルプロダクツ部門は、景気後退や価格の下落の影響を受け、売上高、営業損益ともに減収・減益が続いている。売上高は1兆787億円で前年同期比は22%減。営業損益は112億円で、前年同期比は175%減となった。
フラッシュメモリなどの電子デバイスは、メモリが増益となったものの半導体全体では減収となった。液晶も減収し、売上高は6264億円と前年同期比で19%減。さらに営業利益もマイナス385億円となっている。それでも前年同期比(マイナス635億円)で見ると、250%改善されたことになる。
このほか、家庭電気部門は景気低迷による消費減退の影響を受け、空調事業、家電事業、一般照明の低調、産業用照明が大幅な減収となった結果、部門全体の売上高は2849億円で前年同月比で22%減。営業損益はマイナス75億円で、前年同月比は4%減と悪化している。
一方で伸びたのは、電子力、火力・水力、電力流通システムなどの社会インフラ部門だ。売上高は1兆466億円で前年同期比で見ると4%減だが、コスト削減の効果により営業利益は394億円となり、前年同月比で156%増となった。
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