データ放送を用いたデジタルサイネージの実証実験--地域の活性化を目指す

新澤公介(編集部)2009年11月04日 19時11分

 メディアキャストとグッドコミュニケーションズは11月4日、データ放送とデータ通信を用いたデジタルサイネージの実証実験を共同で実施すると発表した。鹿児島市内の「ホテル・レクストン鹿児島」にて、11月中旬から2010年3月末日まで実施する。

 今回の実証実験は、総務省の「ユビキタス特区」事業の一環として推進する「地域情報発信力向上プロジェクト」の一つ。

 実証実験では、グッドコミュニケーションズの自主放送「かごしまおもてなしテレビ」の店舗情報を、データ放送とデータ通信を用いて各客室のデジタルテレビに配信する。宿泊客は、施設周辺にある食事処や土産物などの店舗情報やPR情報などを閲覧できるほか、店舗のクチコミ情報なども検索できる。両社によると、データ放送とデータ通信を用いて客室のデジタルテレビに情報を提供するのは、日本で初めてとしている。

 各情報は、メディアキャストのデータ放送技術「COx(コックス)」により映像と連動して表示、配信される。メディアキャストは、COxをベースに放送システム全体の設計とインテグレーション技術を提供する。

 両社は、今回の実証実験を通じて、公共施設や学校、宿泊施設など館内共聴設備におけるデジタル化の普及と、地域の経済活性化と情報発信の活発化を目指す。

実験システムの概要図 実験システムの概要図

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