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住所を知らないTwitter上の友人にも年賀状を送れる--Ripplexが「ウェブポ」開始

岩本有平(編集部)2009年10月29日 15時06分
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 Ripplexは10月29日、郵便事業と連携して、オンライン年賀状送付サービス「ウェブポ」の提供を開始した。

 ウェブポは、Twitterでフォローしあう関係にあるユーザーなど、住所や本名を知らない友人や知人に対して年賀状を郵送できるサービス。サービス提供期間は10月29日から1月15日まで。価格は通常1通128円、スポンサー付きのテンプレートは1通48円、そのほかに1通180円のプレミアムテンプレートを用意する。

 年賀状を作成するにはまず、サイト上で約110種類のテンプレートからデザインを選択する。この際、画像を取り込んでテンプレートに組み合わせるといったことも可能だ。その後、受け取り手の連絡先を登録していくことになる。住所氏名を直接入力することもできるが、住所を知らない友人であれば、メールアドレスのみの登録でかまわない。また、各種はがき作成ソフトの住所録やメールソフトのアドレス帳、Twitterでフォローしあっているユーザーのリスト、Gmailのアドレス帳なども取り込める。

 その後、それぞれの受け取り手に対してあいさつの文面や宛名を入力する。宛名には、送り手の自宅か会社の住所を入力できるが、住所を公開したくないユーザーに対してはウェブポ事務局の住所から郵送することができる。Twitterユーザー間については、「実際に会ったことのないユーザー同士が多いことも想定される」(Ripplex代表取締役の直野典彦氏)ため、ウェブポ事務局の住所しか選択できない。宛名部分にはTwitterやSkypeのアカウント、メールアドレスなどを追加することもできる。

 最後に会員登録を行い、決済をすると、受け取り手に対して通知が行われる。メールアドレスだけを登録している受け取り手に対してはメールで、Twitterのアカウントを登録している受け取り手に対してはTwitterのダイレクトメッセージ(DM)でそれぞれ通知が届く。ここで受け取り手が自身の住所を入力することで、送り手に住所を伝えることなく年賀状の受け取ることができる。2週間以内に返事をしない場合、キャンセル扱いとなる。

 年賀状は印刷を行う富士フイルムから直接郵送されるが、送り手の住所に送付し、送り手が加筆した上、自身でポストに投函するということもできる。

 10月28日にはミクシィが同社のソーシャルネットワーキングサービス「mixi」内の友人に対して年賀状を送付できる「ミクシィ年賀状+」を開始しているが、ウェブポの強みは「mixiのように閉じられたユーザー間だけでなく、ソーシャルグラフを持ち、APIを公開しているサービスであれば安全に連携できる」(直野氏)点にあるという。

 Ripplexではこれまでに、個人情報を同社が持つことなく、知人や友人の持つ各種サービスのアカウントを管理できるソフト「Ripplex」を公開している。ウェブポでは、この発想をベースにした「SecuTect」と呼ばれる技術を使うことで、直野氏の言う「安全に連携する」ということを実現している。

 SecuTectでは、各種サービスのAPIを使って得たソーシャルグラフなどのユーザー情報を、処理用に一時的に保存するが、最終的に必要なデータだけは「Secustore」と呼ぶデータベースに保存し、独自技術で二重暗号化を行う。暗号鍵はRipplexと外部の鍵預託者がそれぞれ持つため、「ウェブポを運営するわれわれも各サービスのユーザー情報に触れることができず、(Twitterなどの)サービス事業者もほかのサービス事業者の情報に触れることがないままサービスを連携できる。貸金庫の二重鍵と同じ」(直野氏)という。

 また、サービスにはAmazonのクラウドサービス「EC2」を採用する。直野氏は「SecuTectを使うことで、平文で検索できるデータがないので、外部にデータを置く不安がない。また、年末に向けての急激なアクセスがある年賀状というサービスにおいて、コストやスケーラビリティを考慮するとクラウドを選ぶのが最適だった」と説明する。

 Ripplexは、ウェブポについて「SecuTect上で動くサービスの1つ」と説明。すでにほかの具体的な企画も動いており、11月下旬および12月上旬にもSecuTectをベースにした新サービスを提供していく予定だ。

SecuTect 「SecuTect」をプラットフォームに使うことで、APIを提供するサービス事業者は、ほかのサービス事業者にユーザー情報を渡さずに連携ができる。ウェブポではTwitterやGmail、年賀状を印刷する富士フイルムやGMOペイメントゲートウェイの決済サービスと連携する

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