ニワンゴが運営する動画コミュニケーションサイト「ニコニコ動画」が10月29日、9時30分にリニューアルし、名称を「ニコニコ動画(9)」とする。動画再生後にブログ投稿画面などを付けるなど操作性を向上させるほか、気に入った動画投稿者の動向などを確認しやすくする。
動画再生後の画面については、mixiやAmebaなどの外部ブログに掲載するためのボタンや、投稿者のほかの動画が閲覧できるボタンなどを表示し、ユーザーが動画視聴後に次のアクションを起こしやすいようにした。また、気に入った動画をブックマークする「とりあえずマイリスト」機能を新たに追加。ユーザーは動画を最大500件登録でき、感想などのコメントも付けられる。
ユーザーの動画投稿や生放送の状況を一覧表示する「ニコレポ」という機能も追加した。自分の投稿状況などをほかのユーザーにアピールできるほか、気に入った動画投稿者を「ウォッチリスト」に追加すると、その人の活動状況がリアルタイムにチェックできる。
また、新規投稿動画を生放送で紹介する「世界の新着動画」を開始するとともに、動画のカテゴリを集約してトップページをシンプルにする。動画のランキングは再生数やコメント数、ユーザーによる動画宣伝「ニコニ広告」の数などをもとに指標化した上で「総合ランキング」として公表する。アルゴリズムを非公開とすることで、ユーザーによるランキング操作を防ぐ。
「ニコニコ動画のトップページのデザインがごちゃごちゃしすぎていたので、ユーザーインターフェースをシンプルにする。ニコニコ動画(9)は原点回帰に近い。有名でない人が動画を投稿してもファンが付いて、もう1回動画を投稿するということがしやすいようにする」(ニワンゴ取締役の西村博之氏)
なお、ニコニコ動画(9)へのリニューアルに伴い、これまで一部の提携先サイトのみに限られていたニコニコ動画のプレーヤーが、どのサイトにでも掲載できるようになる。また、有料会員であれば動画投稿時のビットレートや解像度の制限がなくなるとのことだ。
ニワンゴは11月14日から2月6日までの間、仙台や大阪、福岡など全国8カ所で「ニコニコ大会議 2009〜2010 ニコニコ動画(9)全国ツアー」と題したイベントを開催する。ニコニコ動画(9)でのさらなる新機能などを発表する予定とのことで、内容としては「アイデア勝負なものが多い」(西村氏)とのこと。各地にゆかりのある政治家や有名ユーザーをゲストに招く予定としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス