ウェブの生みの親T・バーナーズ・リー氏が語る--ネットに関する展望と助言

文:Rafe Needleman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年10月28日 07時30分
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 サンフランシスコ発--WWWの発明者であるTim Berners-Lee氏が、Web 2.0 Summitの最後を飾るインタビューのために入場したとき、聴衆は立ち上がって同氏を迎えた。

 米国時間10月22日にこの場に集まった人々の大半が同氏の発明物で生計を立てているのだから、それも当然のことだ。Tim O'Reilly氏との壇上でのインタビューでBerners-Lee氏の言葉に耳を傾けた聴衆は、同氏から展望だけでなく指針も得ることができた。話の中で明示的に求められたわけではなかったが、同氏の発言には当然、有益な助言が含まれていた。以下に紹介しよう。

 Web 2.0 SummitでのTim Berners-Lee氏 Web 2.0 SummitでのTim Berners-Lee氏
提供:Rafe Needleman/CNET

 ウェブに法律を組み込んではいけない。「何が正しくて何が間違っているかをテクノロジが判断するべきではない。法の支配はウェブにも適用されるものであり、人間性の基盤である」とBerners-Lee氏は述べた。同氏は、各地域の法律を地球規模のプラットフォームにまとめあげることは適切ではないと考えているようで、法の執行を警察や裁判所といった既存の手段に任せる方がよいという。

 耐障害性は極めて重要だ。「404」ページはウェブ上の重要な発明物の1つではないかとのO'Reilly氏の質問に対し、Berners-Lee氏は、「これは妥協の産物であり、設計上の選択だった。(しかし)素晴らしいのは、多数のリンクを(それらがすべて機能するのを)待たずに記述できることだ」と答えた。すべてが正常に機能することが保証された厳格なシステムの構築は、小規模な構成では可能だが、地球規模では不可能だ。

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