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「日本人全員にGREEを使ってほしい」グリー田中社長--PC向けサービス回帰の理由

鳴海淳義(編集部)2009年10月27日 08時00分
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 携帯電話向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」を運営するグリーがPC版サイトをリニューアルした(現在はベータ版)。Twitterのような140以内の短いメッセージ機能「ひとこと」を中心に据え、リアルタイムに友人と交流できるSNSへと大きく舵を切った。今後はiPhone向けサイトも用意し、これまでとは違ったユーザー層にもリーチする考えだ。

 グリーは元々PC版サイトから事業を開始したが、携帯電話向けSNSにシフトして急成長。2008年12月には東京証券取引所マザーズ市場に上場した。そんなグリーが再びPC版サイトに取り組む理由は何か。同社代表取締役社長の田中良和氏に聞いた。

--今回のPC版サイトリニューアルの趣旨は何ですか。

グリー代表取締役社長の田中良和氏「かつていきなりモバイルサービスになったように、今回はいきなり『ひとこと』サービスになります」と明るく話す、グリー代表取締役社長の田中良和氏

 「ひとこと」機能を中心としたリアルタイムなSNSにゼロベースで作り変えたというのが今回の最大のトピックです。

 いままでモバイル版ではアバターやゲームなどのコンテンツがありましたが、それらも順次投入していきます。モバイルの成功パターンをPC側にも移植する形です。まずはアバターをリリースし、順次ゲームなどもリリースします。PC版で提供するアバターはモバイル版とすべて共通になります。

 これからはモバイルがメインになっていくと思っているのでモバイル版を作ってきましたが、我々は日本人全員にGREEを使ってもらいたいとも思っています。

 PCだけを使う人も世の中にはたくさんいますので、その人たちにもサービスを使っていただくために、このたびサービスを一新しました。これからはPCにもモバイル同様に力を入れていくというのが大きな変化です。

--田中さんから見て、Twitterは流行っていると感じますか。

 そうですね。ただ、いまのままだといつか、「昔、みんなTwitterで書いていたね」っていうよくある現象になると思います。

 いまはみんなが一緒にウェブを使っていることを前提とした、同時性が高くて楽しめるサービスが求められています。昔は日記を書いて、足跡がついて、コメントがつくというスパンが長いコミュニケーションが主流でしたけど、今後はもう少しチャットライクな方に向かっていくと思います。

 その代表的事例がTwitterだと思うので、(今回のリニューアルは)Twitter対抗として、日本の中で頑張っていきたいという宣言でもあります。

 GREEは日記をなかったことにし、ダイナミックな方向転換をしました。トップページには日記を書く欄がありません。個人のプロフィールページを開いて日記ボタンを押せば日記をかけますが、事実上ないことになっています。ひとことで書いてしまう人が多いでしょう。

リニューアル後のPC版「GREE」トップページリニューアル後のPC版「GREE」トップページ。これまでの日記によるコミュニケーションを捨て、「ひとこと」という短いメッセージでリアルタイムなコミュニケーションがとれるように設計した。(クリックすると拡大します)

 ひとこと機能はベータ版のうちは携帯電話で使えないですが、近いうちに対応する予定です。まずはPC版で先行して出します。

 Twitterのリアルタイム性を生かしながらも、もっと日本人にわかりやすく簡単にするのがひとこと機能のテーマです。当然、携帯電話から絵文字を打ったらPCでも見られて、PCから絵文字を使ったら携帯電話からも見られるようにします。

--TwitterやiPhoneは日本では狭い範囲にしか広がっていないのでは。

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