McAfeeは、企業内で増加するMacintoshのセキュリティをより効果的に管理できるよう支援する、新しいセキュリティスイートをリリースした。
McAfeeが米国時間10月13日に述べたところによると、小規模企業から大企業までをターゲットにする「McAfee Endpoint Protection for Mac」は、アンチウイルスとアンチスパイウェア機能、そしてインバウンドとアウトバウンドの両方に対応するファイアウォールを提供するという。
McAfeeは同ツールについて、IT管理者とユーザーに利益をもたらす製品と位置付けている。同社によると、管理者は「Mac」と「Windows」の両方のマシン上で、同一のコンソールからセキュリティを管理できるという。同ソフトウェアを利用すれば、管理者はサポート対象のMac上で特定のアプリケーションの実行を禁止したり、制御したりすることができる。同スイートの「ePolicy Orchestrator」ツールは、管理者が悪意のある活動を監視できるように、それに関するレポートを生成することも可能だ。
Macは昔からWindowsと比べて目立った攻撃対象になることが少ないため、Macにセキュリティソフトウェアが必要かどうかについては、さまざまな議論がなされてきた。しかし、インターネットの脅威が増加の一途を辿っている現状では、完全なセキュリティ対策を施されたコンピュータ環境はほとんどない。Apple自身もMacユーザーに対し、セキュリティソフトウェアでMacを保護するよう勧めている。
Mac向けアンチウイルスソフトウェアは、SymantecやMcAfeeといった企業が前々から販売していた。しかし、そうした製品の大半は、個人ユーザーをターゲットにしていた。
McAfeeは「Endpoint Protection」スイートによって、近年Macの導入台数を増やしてきた学校や企業、政府機関におけるニーズの拡大に応えられると考えている。
「企業におけるMacintoshの需要は着実に増えているが、組織はこれらのエンドポイントに対し、いかなるセキュリティ技術も利用していないか、スタンドアロンの管理不可能なアンチウイルス保護ソリューションを使っているかのどちらかである」とAquentのITディレクターであるPeter Lincoln氏は、McAfeeが用意した声明の中で述べた。「McAfee Endpoint Protection for Macを利用することで、われわれはすべてのエンドポイントに完全な保護を施すことができる。さらに、同一の統合管理コンソールを使うことで、運用コストを減らし、セキュリティとコンプライアンスを確保することも可能だ」(Lincoln氏)
McAfee Endpoint Protection for Macは、Appleの最新リリースである「Snow Leopard」、さらには既存の「Leopard」および「Tiger」の環境に対応する。McAfeeの広報担当者によると、同製品の小売価格は、500〜1000台のコンピュータで構成されるネットワークの場合、コンピュータ1台につき55.08ドルになるという。この価格には、1年間の「Gold」技術サポートも含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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