世界最大のインターネットセキュリティプロバイダーの1つであるMcAfeeは、さらに一歩踏み込んで、ユーザーのデータの安全を確保したいと考えている。McAfeeは、ユーザーのデータを保管すると申し出ているのだ。
McAfeeは米国時間10月1日、「McAfee Online Backup」の提供を開始したことを発表した。McAfee Online Backupは、ユーザーのコンピュータのハードドライブにあるデータを、インターネットを介して遠隔地のサーバに自動的にアップロードする新たなオンラインバックアップサービスだ。
オンラインバックアップサービスというのは決して目新しいものではなく、CobarniteやMemeo、Cukuといったプロバイダーもかなり前から提供している。McAfee Online Backupサービスがそれらと異なる重要な点は、無制限のストレージスペースを提供するということだ。
年間利用料は一律60ドルで、それを支払えば、好きなだけデータをバックアップできる。これは、最もお買い得なオンラインバックアップサービスかもしれない。重要なデータを大量に所有し、高速インターネット接続を利用できるユーザーにとっては、特にそうだろう。
McAfeeによると、Mozyが提供するこの新サービスは、ストレージを惜しみなく提供するだけでなく、セキュリティに優れ、使いやすいソフトウェアも付属するという。
筆者はこのソフトウェアを少しだけ試用してみたが、確かに、簡単にインストールを完了し、最初のバックアップを実行することができた。
McAfeeへのアカウント登録を済ませると、同ソフトウェアをダウンロードして、自分のコンピュータにインストールすることができる。これは、同社のセキュリティソフトウェアを利用する際の手順によく似ている。インストールが完了すると、同ソフトウェアはユーザーのインターネット接続速度をテストする。このテスト結果は、後で最初のバックアップ作業にかかる時間を計算するときに利用される。
このソフトウェアでは、データのアップロードに使うインターネット回線の割合を制限できる「Bandwidth Throttle」や、ユーザーがバックアップの速度を「高速」「低速」の2つから選択して、コンピュータのパフォーマンスに及ぼす影響を軽減できるようにする「Backup Speed」など、多くのオプションが用意されている。
McAfee Online Backupは、ブックマークや電子メール、連絡先、文書、写真などの大切なデータを自動的に検出、発見し、ユーザーに代わってバックアップすることができる。また、自分で選んだを手動でバックアップすることも可能だ。すべての設定が完了した後は、ソフトウェアが自動でバックアップ作業を処理していく。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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