地デジの日本規格「ISDB-T方式」がベネズエラでも採用へ

 総務省は10月7日、日本方式の地上デジタル放送規格「ISDB-T方式」が、ベネズエラでも採用されると発表した。10月6日、総理特使としてベネズエラを訪問中の総務副大臣である内藤正光氏とベネズエラ科学技術・中工業大臣のジェシー・チャコン・エスカミージョ氏が覚書に調印したことを受け発表されたもの。

 地上デジタル放送規格ISDB-T方式の海外採用は、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリに続き今回で5カ国目。総務省では、これまで関係省庁や放送事業者、メーカー、研究機関などと連携し、現地に派遣された専門家によるセミナー開催をはじめ、送信機などを搬送しての試験放送実施などを継続的に取り組んできたという。

 ISDB-T方式は、欧州の「DVB-T方式」や米国の「ATSC方式」に比べ、電波障害や干渉に強く、移動時でも受信が良好であるといった技術的な優位性がある点や、ワンセグ放送とハイビジョン伝送を1つの送信機で伝送でき、全体のコストを抑えられるといった利点から、南米諸国での採用が続いている。

 総務省では、今後もエクアドル、ボリビア、パラグアイなどの南米諸国やフィリピンといった地上デジタル放送方式が決定していない国への導入を働きかけたいとしている。

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