シャープは9月28日、大型液晶パネルのLEDバックライト向けに、LED120灯の駆動に対応したLEDドライバIC「IR2E65U」を開発したと発表した。同日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は250円。
IR2E65Uは、回路技術と製造技術の最適化によりトランジスタをコンパクトにし、最大10チャンネル(従来8チャンネル)までの制御を可能とした。
1チャンネルあたりLED12灯を直列に接続し、従来機種「IR2E62U」の96灯と比較して1.25倍となるLED120灯(直列12灯×10チャンネル)の駆動を実現。これにより、バックライトに使用するLEDドライバICの数を約2割削減できる。
また、チャンネルごとにLEDの明るさを調節するローカルディミングに対応しており、液晶表示のコントラストの向上や省エネに貢献する。
さらに、データ信号の配線を少なくできるカスケード接続に対応し、LEDドライバICを多数使用する大型テレビ用バックライトの設計を効率化するという。
液晶テレビには、一層の高画質と省エネ性能が求められており、バックライトは現行主流であるCCFL(冷陰極管)からLEDへ置き換えが急速に進むと予測されている。
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