三洋電機は9月18日、HIT太陽電池において従来の半分以下の厚みとなる超薄型HIT太陽電池セルを開発した発表した。省資源、低コストでの製造が可能になるという。
超薄型HIT太陽電池セルは、現行200ミクロンの約半分となる、厚さ96ミクロンを実現。超薄型ながら、5月に発表された世界最高効率23%のHIT太陽電池と、ほぼ同等の変換効率22.8%を確保しているという。
従来太陽電池セルは、光吸収量の減少や反りやすいといった課題があり薄型化は難しいとされていた。三洋電機では、「高電圧接合技術」「光閉じこめ効果の改善」という2つの要素技術により、薄型化を実現。薄いセルにて吸収される光量の最大化に挑戦したという。
厚みは名刺程度となる現行の200ミクロンから、コピー用紙程度の96ミクロンへの薄型化。これにより、より幅広い場所への設置が期待できるという。三洋電機では、超薄型HIT太陽電池セルの量産品への適用を鋭意進めるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」