SEMのフルスピードが9月14日、値幅制限いっぱいとなるストップ高まで買われた。日経平均株価が200円を超える下げ幅となる中、その勢いのある値動きが光った。
フルスピードは前週末の9月11日に2009年7月期決算を発表。決算は連結売上高こそ前々期比40.3%増の132億4900万円となったが、企業規模拡大にともなう費用増やオフィス移転による家賃の増加を受けて利益面は悪化。経常利益は同58.7%減の6億1300万円となった。主力の検索エンジン最適化(SEO)事業は利益率が高く、これまで業績成長を牽引してきたドライバーだったが、前期はそれ以外の事業が拡大することによって利益率も悪化している。
株式市場が評価したのは、この決算時に開示した2010年7月期の業績見込み。売上高は前期比20.1%増の159億1200万円、経常利益は同50.4%増の9億2100万円と急回復を見込んでいる。くしくも14日付で発売された東洋経済「会社四季報秋号」では「回復鈍い」として2010年7月期の経常利益を8億8000万円と予想していた。
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