会社側では主力のSEOを軸に、リスティング、アフィリエイトといった既存事業を強化し、一方で営業力を武器に事業領域を拡大させていく方針。SEOの拡販とともに法人向けサービスの拡充、クロスセールなどを推進していく考えだ。
フルスピードは2007年8月の株式公開以降、相次ぐM&Aや積極的な新事業への進出などで業績を拡大させてきた。ただ、2009年7月期は主力事業の成長鈍化と費用増加で利益率が悪化。株価もこれまで、大幅に下落していた。今期の業績計画を受けて株価は大幅に上昇しているが、株式市場では業績計画への信頼度はそれほど高くないとみられている。
この日の東京市場は為替の円高による輸出企業の業績悪化を嫌った面が強く、ネット株はその影響を受けない内需企業としても評価されている。目先的には大幅増益見通しへのサプライズが先行しているが、継続的な上昇相場への突入にはもうしばらく、業績動向をチェックしておく必要がありそうだ。
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