ネット広告のメディアレップを手掛けるデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の株価が6月29日、2008年9月以来の4万円台に乗せてきた。景気減速により収益面で苦戦する中で、株価が実態と逆行した動きとなっている。
DACは6月24日の取引終了後、同じヘラクレスに株式公開する検索エンジンマーケティング(SEM)のアイレップと資本業務提携を締結し、持分法適用会社化すると発表した。アイレップはSEM専業大手として市場の拡大に歩を合わせて業績を伸ばしてきたが、検索結果連動型広告の需要減退によって2009年9月期業績は減益となる見込み。アイレップはDACと資本業務提携することで営業力の強化や取り扱い商材の拡充を目指す方針だ。DACにとってもこの提携は好意的に捕らえられている。
DACとアイレップはともに広告代理大手の博報堂DYホールディングス系列の企業。同じく広告代理大手の電通がサイバー・コミュニケーションズを子会社化したほか、オプトを持分法適用会社化してネット広告に力を入れていることと同様に、博報堂DY系列でもネット広告各社の再編が起こりつつある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス