GLOBALFOUNDRIESとCharteredの合併案--アナリストの見解は「大きな前進」 - (page 2)

文:Vivian Yeo(ZDNet Asia) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年09月16日 07時30分

 最初の2つの条件は、重要な顧客を獲得することと、生産能力の拡大に着手することであり、これらはすでに達成されていた。3番目は、Common Platform製造アライアンスの一員となることだ。

 「同社はそれまでもすでに、IBMとの関係を通じてCommon Platformアライアンスと緩やかに関係していたが、Charteredを手に入れることによって正式に加入することができる。それには、買収契約がアライアンスまたは何らかの契約上の義務を無効にするものでないことが前提となるが、われわれとしては無効になることはないと考えている。実際のところこの買収は、ファウンドリの世界トップTSMCに代わる選択肢として、Common Platformの価値を増すものだからだ」(McGregor氏)

 GLOBALFOUNDRIESがこの3つの条件すべてを1年足らずで、「In-Statの予測よりはるかに速く」達成したという事実は「際立って」おり、このことによって同社は「市場において極めて重要な地位を占める」ことになるとMcGregor氏は付け加えた。

 iSuppliはまた、従来のファウンドリ業界には強制力が働いていたこと、そして現在急速に変化が生じていることも付け加えた。United Microelectronics Corporation(UMC)が、2009年中に完了予定のHeJianの買収を終えると、業界第2位の地位を取り戻す可能性もある。

 ZDNet AsiaはUMCにコメントを求めたが、本稿執筆時点までに回答は得られなかった。

Chartered株主総会の日程は未確定

 Charteredの広報担当者によると、アブダビを本拠とするATICへの売却について決議するChartered株主総会の開催日はまだ確定していないという。

 ただし同社では、11月の株主総会招集を目指している、と同広報担当者は電子メールで述べた。

 ATICとCharteredが現地時間9月7日に発表した共同声明によると、取締役会が承認するまでは、GLOBALFOUNDRIESの最高経営責任者(CEO)であるDoug Grose氏が共同事業のCEOの役割を果たすという。またCharteredのCEOであるChia Song Hwee氏が最高執行責任者(COO)の役割を果たし、統合業務を指揮する予定だという。

 米国勤務の同広報担当者は、両社は先ごろ「統合計画プロセス」を開始したと付け加えた。Charteredには世界中で約6000人の従業員がおり、その「大多数」はシンガポールに勤務している。またシンガポール内に300mmの工場が1カ所、200mmの工場が5カ所ある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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